ひつじを数えて眠るまで

不労所得がほしいひつじが子育てのことを書いてます

チーム育児への道vol.4〜遠距離保活やってみた〜

2017年5月

我々夫婦は焼肉屋にいた。長かった妊娠生活も臨月に入り、残りわずか。産まれてからは当分焼肉には行けないだろうということで、行きつけの近所の焼肉屋でこれでもかとお肉を堪能したのである。

 

そこで事件は起きた。

 

お会計の際に夫が一言。

「俺、全部出すよ」

 

!?!?!?夫が奢る、、だと、、、?そうか!これから出産に臨む妻への気遣いか!ここは有難く気持ちを受け取っておこう!!

 

焼肉屋を出た我々は食後のウォーキングに、と川沿いを散歩した。歩き始めて間もなくして夫がポツリと呟いた。

 

「あのさ、、東京行きたいって言ったら、、どうする、、、?」

 

 

焼肉奢ってくれたのはこのためかーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!

 

かくして我々の遠距離保活がスタートしたのである。

 

遠距離保活やってみたお品書き

  1. 遠距離保活のスケジュール
  2. 東京保活のセオリー
  3. 遠距離保活のメリット、デメリット

 

1. 遠距離保活のスケジュール

まず、結果ベースでスケジュールを示すよ。

 

4月1日    産休入り

4月中旬  大阪の保育園情報を区役所でゲット

5月中旬  夫より東京行きたい旨、告白

6月初旬  娘、爆誕

6月下旬  夫の東京転勤確定

7月初旬  弊社人事へ事情を説明、東京での復職をお願い

7月下旬  保活(2018年4月入園)PJ発足

               住む場所選定

               初回電話トライ→撃沈

8月上旬  ツイッターで発狂

               ママ垢様たちにアドバイスをもらう

8月中旬  住む場所再選定

8月下旬  電話再トライ→9月初旬見学&面談アポ

9月上旬  二園見学&面談、その場でどちらも仮内定

9月下旬  確定、先方へ内定承諾電話、保活終了

 

とまあ、こんな感じで途中までは難航気味だった。

 

うん、びっくりしてるね。心折れてるね。というのも、ママ垢様たちにアドバイスを頂くまで東京保活のセオリーを無視して動いていたからなのである。

 

2. 東京保活のセオリー

そもそも、東京都には独自に認定をしている認証保育園というものがある。説明はめんどくさいからこれを読んでくれ↓

https://192abc.com/74551

 

もちろん、東京23区内の保活がクソ厳しいことは知っていた。「保育園落ちた日本死ね」で一時期話題にもなったよね。ただ、我々夫婦は勘違いしていたのだ。

 

認可に入れようとするから落ちるんでしょ?認証ならいけるっしょ〜〜!!

 

ばっかもーーーーーーーーーん!!(©︎磯野波平)

この勘違いが初回トライを難航させた原因となった。以下は都内在住のママ垢様たちにお伺いしたことである。

 

東京都内で保活をする際は

①認可外保育園の内定を買っておく

(厚生労働省から出ている立ち入り調査結果がネットで閲覧できる。これを見れば地雷園は避けられる)

②認証保育園の枠を押さえに行く

③あわよくばで認可保育園を申請

④すべてダメだったときのために保育ママも検討

 

つまり。認証保育園でさえ、クソ厳しい。それが東京。なんなら区によっては認可外すら空きがない。それが東京。怖すぎる。それが東京。

そんなことを知らずに7月下旬に認証保育園に電話かけまくり、

「見学は10月からです〜ちなみに今年は上の子が通ってるご家庭で全部埋まってしまいましたよ〜ん〜ちょっと厳しいと思います〜〜」

と言われ続け撃沈する結果になったのである。

ママ垢様たちにアドバイスを頂き、我が家は以下のように体制を立て直すことにした。

 

★23区内に限らず隣県で通勤経路が比較的楽な場所を探す

★ひとまず認可外を押さえに行く

 

そこで夫がリサーチして探し出したのが、9月上旬に二園見学&面接に行った隣県の東京都との県境にある市だった。私の職場最寄駅からは乗り換えなしで20分、夫の職場最寄駅からは乗り換え1回で45分。ベストではないがベターというところではなかろうか。

 

3. 遠距離保活のメリット、デメリット

 まずはメリット。

保育園を探す地域が限定されないので、なるべく入り易い地域で、納得のできる保育園に出会うことができる可能性が高い。

当たり前だが、引越しを前提としない場合は自宅から通える範囲内で保育園を探すことになるので、激戦の中に頭から突っ込まざるを得なくなり、泣く泣く自宅から遠い保育園へ送った後に出勤…疲れて帰ってきてるのにまた遠くまでお迎え…なんてことになりかねない。

それを回避できるのが遠距離保活。好きなところ選び放題いえーい!の状態からのスタートができる。

ただし、我が家のように半年以上前から転勤が分かっておりゆっくり準備を進められればその利点を十分活かせるが、たいていの会社は1ヶ月前に辞令→即引越しのパターンが多いだろうからこのメリットを活かせるかどうかは微妙なところである。

 

次にデメリット。

①これもタイミングの問題だが、認可保育園に申請できない可能性が高い。

東京都内4区、1市の保育園関連担当部署に電話して確認したところ、現在別の地域に住民票を置いている世帯が認可保育園の申請する際には、申請時点(東京都内は12月初旬〆切が多い)で物件の賃貸契約書or売買契約書があれば区民と同じ扱いで審査を行ってもらえるとのこと。賃貸契約書or売買契約書がない場合も申請は出来るが、減点対象となる。(=ほぼ、申請する意味はない)
※これは、市、区により異なるはずなので実際に申請される方は電話で確認をば。

 

②見学できる数が限られる。

これはもう仕方のない話だが、その場で内定をもらおうと思うとやはり夫婦揃って見学&面接に行くのがベスト。子どもを預けられないのであれば、一緒に連れて行くしかないので1日に見学できる数も限られる。我が家は運良く、二園目で納得できる園に出会えたが、納得できなければまた別日程を設定して東京へ…なんてことになっていたかもしれない。ただし、何度も行けるわけではないので難しいところである。

 

以上が遠距離保活をやってみた備忘録である。

「保活は情報戦」とはよく言うが今回その真の意味が分かった。ツイッターの育児垢を作っていなければ確実に死んでいた。妊娠中に育児垢を作成した自分を褒めちぎりたい。

そして何より、家事育児仕事に奮闘し忙しい日々を過ごされている中で丁寧に東京保活のセオリーをご教示いただいたママ垢の皆様方に心からの御礼を申し上げたい。本当にありがとうございました。