ひつじを数えて眠るまで

不労所得がほしいひつじが子育てのことを書いてます

備忘録

「コロナ禍」と言われるようになり、もうすぐ1年が経つ。

去年の今頃は、中国でどうやらヤバい感染症が流行ってるらしいよ…程度の感覚だっただろうか。

そこから1.2ヶ月足らずで、あれよあれよと歴史の教科書の中の出来事だと思っていたパンデミックの中に我々は放り込まれた。

 

4月から一緒に仕事を始めたメンバーたち。年度の初めの頃は画面越しに「コロナが終わったらみんなで飲みに行きましょうね!」と皆がよく口にしていた。その願いは叶わぬまま、一度も全員オフィスにさえ揃うことのないまま年度末の解散を迎えることになりそうだ。

 

娘は3歳を迎え、よくごっこ遊びをするようになった。レストランごっこをする彼女は必ず入り口に消毒液を設置し、客に手指消毒をさせようと自らポンプを押す。(勿体ないからやめてくれ)

 

夫は完全在宅勤務になった。結婚するまでも、結婚してからも、娘が生まれてからでさえ、長期休暇中以外は3日以上連続で夕飯を共にすることがなかった我々夫婦はもう1年ほど毎日夕食を一緒に食べている。

 

私はもうすぐ30歳を迎える。母は60歳になり、祖父は90歳を迎えた。もしかするともう二度と祖父には会えないのではないかと、最後に会った1年半前の写真を見ながら思うことがある。

 

お世辞にも得たものと失ったものでは失ったものの数の方が多いように思うこの生活の中で、物心をついた頃にはパンデミックの中にいた娘が元気よく遊んでいる姿にただただ心を救われることがある。

 

すでに無症状で感染したあとなのか、まだ感染はしていないのか分からないが今のところ、我々家族はまだ無事である。